魅力をひとつひとつあげてみた。気づかってくれる優しさと,たまに融通が利かない可愛さと,真剣な話には真剣に応えてくれる真面目さと…。なんの話かって? 彼女の話だよ。ペンティアム3を積んだ,ね。
ニュージャージー州在住のブレインクラフト社ニューメディア責任者のフィリップ・トロン氏は,常に1ダースの電脳機器を持ち歩いている。さらには自動電灯や,猫のための自動えさやり機,猫のふんをとるロボットアームのついたごみ箱もある。彼のギーク自動車は,メールとウェブに完全にアクセスでき,ワイヤレス会議システム,音声ナビゲーション,MP3ステレオもついており,それらをパームでコントロールできる。だが,それらへの執着のために,彼は最近恋人を失った。
笑えました(^_^)。面白かったです。「ネコはマシンを気に入ってた」ですか。いいですね。こんな感じのデジタルおたくっぽい人は多い。そんな人たちの人間関係がうまくいっているかどうかは知らないが,まぁトロン氏のような人もいるだろう。恋人も時間を必要とするが,デジタルも同様に時間を必要とする。手間と暇はかかせない。インターネットが万人に普及しようとも,それに深く手間と暇をかける人は多くない。パソコン初心者のうちの多くは,パソコン中級者にはならずに,ずっと初心者のままだったりする。
だが,はまってしまうと抜けられない魅惑を秘めているものだ。集積回路の恍惚と抵抗の蠱惑,輪転するパスサイクルと,掌を転がるアセンブラ。絶え間ない欲望を起こさせ,それを受け止める。人間の恋人は老いていくが,電脳部品は常に進化していく。その果ては見えない。さて,まさにその虜たるトロン氏は,(記事中には書いてないが)彼女にフラレテ,落ち込んでいるのかな(^_^?)。
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